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2005年4月

抗生物質は…

「抗生物質はかぜには効かないし、他の病気の予防にもならず、それどころか耐性菌を作ってしまう。」などを新聞等でたびたび目にします。検査なしで、抗生物質を飲むべきではないなどと読むと、小さい子供に飲ませるのは、ためらわれます。そのような事について院長先生はどのようにお考えですか。かぜの時に抗生物質を出さない医師も増えていると聞きます。飲ませたくない場合、親の希望を聞いて頂けるでしょうか。

お返事

風邪の原因菌はウイルスが大多数を占めます。抗生物質は細菌には効きますが、ウイルスには効きません。ですから、風邪の治療イコール抗生物質ではありません。
但し、治療する側としては、細菌感染、マイコプラズマ感染症等強く疑われる時は積極的に抗生物質を用います。例として、喉の奥が大変赤く腫れ痛みまたは熱を伴う時、また重い湿った咳で聴診器よりゼーゼーと聞こえる気管支炎などの場合がそれになります。このような状態の時に抗生物質を投薬せずにいると、細菌が増殖して病気を悪化させたり、肺炎をおこしたりすることがあるのです。

「検査なしで抗生物質は・・・」とのことですが、ここでいう検査とは、咽頭培養・客痰培養のことかと思います。(咽頭培養・・・綿棒で喉の奥をこすり菌を検出する。客痰培養・・・痰を出してそれより菌を検出する。) 確かにこれらの検査も大切ですが、結果判明までに1週間弱もかかります。検査の結果を待ったために、病状が悪化することも考えられ、外来診療では、そこまで待てないのが現状です。ですから、私たち医師は、その時の患者さまの状況をすばやく適切に判断して、治療させて頂いております。でも、どうしても抗生物質は使いたくないなど、どんなことでも不安なことは決して遠慮せずに医師にご相談下さい。

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