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11 秋の気配

05年09月

暑さも一段落。虫の声がにぎやかになり、秋の花も咲き始めていますが、皆さまいかがお過ごしですか。このあたりは、9月下旬が小学校の運動会シーズン。運動会の練習を一生懸命した疲れと季節の変わりめの寒暖の差で風邪をひいてしまい来院されるお子さまたちが増えています。日焼けした真っ赤なほっぺは、頑張った夏のあかしですね。

また、この時期は台風シーズンでもあります。運動会を予定通り行えないなんてことも、しばしば起こります。娘の時は、予定通りに運動会が行えたのは、6年間でたった2回でした。

カトリーナとリタ

さて、皆さんもご存知のように、アメリカではカトリーナという巨大ハリケーンがルイジアナ州のニューオリンズに甚大な被害をもたらしました。町全体が水に覆われている様子は衝撃的なものでした。そして今度はリタというハリケーンが追い討ちをかけています。ニューオリンズは直撃はまぬがれましたが、運河の水が再び町へ流れ込みました。テキサス州とルイジアナ州境に上陸したリタによる被害が最小限ですむよう願うばかりです。

先日テレビニュースで、リタの接近に伴いテキサスの人々が車で避難している様子が中継されていました。大渋滞で身動きがとれない数珠つながりの様子が映し出され、6月に観たトム・クルーズ主演の映画、『宇宙戦争』の人々が血相を変えて逃げていくシーンとだぶってしまい、ぞ~っとしてしまいました。 地球温暖化による異常気象で、これからも台風やハリケーンは巨大化するそうです。日本も少し前にとても強い台風が発生し大きな被害がでました。環境を置き去りにした、これまでのつけが回ってきたということなのでしょうか。

地球温暖化の主原因のひとつは温室効果ガスCO2の増加です。温室効果ガスの層が厚くなり、以前は、太陽からの熱が適当に外に逃げることで、地球はちょうどいい気温を保っていたのですが、そのガスの層が厚くなり、熱が外に逃げにくくなってしまっているそうです。

また、オゾン層という地球を覆う薄い膜がフロンガスとハロンガスによって破壊され、紫外線が多く地球に降りそそぐようになってしまいました。現在、世界でこのガスは使用禁止になっていますが、昔に作られた電化製品には使われています。処分する時は専門知識のある人が、きちんとガスを抜く作業をする必要があります。ちなみに、フロンは、冷蔵庫の冷却機、クーラー、スプレー缶、電気機械の洗浄に、ハロンは、 消火剤に使われています。

地球温暖化により、全世界の海面はこの10年で3センチ上昇しているそうです。なんとか地球温暖化を止める努力を私たちもしなくてはいけませんね。節電したり、なるべく車を使わず、自転車や徒歩にするなど、ちょっとしたことに気をつけたいものです。

一口豆知識

ここでひとつ、喘息と気候に関連する一口豆知識をお話しします。喘息発作を誘発するのは、風邪か気候かストレスとお話しするのですが、1983年7月6日~7日にイギリスで嵐とともに、突然多数の患者さんが喘息の発作をおこしました。

当初は気温の変化が原因と考えられました。しかしその後、雷雨の時には、異物抗原に対する感受性が強くなること、雷によって空気中に飛散する花粉が4~12倍に増加することがわかったのです。なぜなら花粉自体は大きく、下気道(気管支の端の方)には到達しがたいのですが、雷雨によって花粉が壊れて5μm以下の非常に小さな粒子になり、その数が爆発的に増えたため末梢の細気管支にまで到達し喘息を誘発したと考えられています。雷雨が喘息発作の原因のひとつになったということです。

今年のメジャーリーグ

最後に大好きなメジャーリーグについてお話しします。我々のヤンキース(私と息子は大ファン)は、現在レッドソックスとアメリカンリーグの東地区の優勝をかけ、激しいデットヒートを演じています。手に汗にぎるとは、このことか!!松井選手も、いいところでヒットを打ち活躍しています。今日9月23日も価値あるタイムリーヒットを打ちました。しかし翌日は、手痛いエラーをしてしまいます。とにかく最後まで息切れすることなく頑張ってほしいです。

8月末に放映された24時間テレビのコーナーの一つ。それは、5年前、当時・ジャイアンツの松井選手と脳性麻痺により足が不自由な少年・納見元基くん(当時9歳)が松葉杖なしで、本塁から一塁ベースまで歩く!という約束をしていたという話でした。

その約束を果たすために元基くんはこの夏ニューヨークへ。そしてヤンキースタジアムで、松葉杖なしに松井選手と55回キャッチボールをしながら球場を1周するという目標をたて挑戦しました。最初は、11回で転んでしまいます。立っているのさえ大変な元基くんにとって、これが精一杯と思われました。しかし、彼は再び立ち上がり、もう一度チャレンジしたのです。その時の彼の必死な顔は忘れられません。こちらも手に汗をにぎっていました。55回には届きませんでしたが、44回という素晴らしい記録でした。自分の限界を超えて頑張る姿に心がジーンとしました。その時の松井選手の言葉が今も耳に残っています。「僕もいつもいつも打てるわけじゃないし、勝てるわけじゃない。でもその悔しさが自分の力になっている」と。 去年の悔しさを力に、いざワールドシリーズへ!

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