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42 新年のご挨拶

12年01月

慌ただしい師走はあっという間に駆け抜け、気がつけばもう新年。あけましておめでとうございます。昨年は千年に一度とまで言われる大震災、そして津波による原発事故が起き、命の尊さと人と人との絆が深く心に刻みこまれた年でした。社会のつながりが希薄になりつつある今の世の中でも、こんなに支えあう心が日本人の中に根づいていることを意識したのは、私だけではないでしょう。時が流れると薄れゆく人々の関心。そうならないように、これまで以上に東北に暮らす人々に思いをはせられればと思うこのごろです。

地球観測センターと天体ショー

映画『はやぶさ』の興奮がさめやらぬ11月上旬、新聞の1枚のチラシに目が留まりました。それはJAXAが運営する地球観測センター(鳩山町)の施設一般公開開催のお知らせでした。普段、滅多にチラシまで見ることはない私は、その発見に嬉しくなりました。以前から、山々の間から覗く巨大なパラボラアンテナの景色を見て気になっていたので、さっそく11月12日(土)たった一日だけの開催イベントに、仕事を終えた足で向かってみました。昔ここにある病院に非常勤として通っていた鳩山町は、私にとって気持ちの癒される自然の豊かな所です。小鳥のさえずり、特にカッコウの鳴き声をよく耳にし、新緑と紅葉の季節の美しさが心に残るのは、どこか私の育った岡山の田舎の風景と重なる所があるからなのかもしれません。

午後3時ごろ到着したため、講演会などは聞くことができませんでしたが、センター内部の様子や数々のパネル展示を多くのスタッフの方々が、わかりやすく丁寧に説明してもらいました。スタッフの真剣なお話から、強い職業意識を感じ、ここにいる皆さんが、観測衛星から送られてくるデータ解析作業をしているんだなぁ~と、あの映画の中のスタッフとダブって見えました。とても優秀な方々なのに、上目線ではない応対にとても感心させられました。また、まじかで見る巨大パラボラアンテナは想像以上に大きかったです(笑)

ここ地球観測センターは1978年に設立され、地球の環境状態(台風、北極海の海水の様子、災害監視などを、人口衛星に搭載された観測機器(センサー)を通して地球に情報が送られてきます。遠く離れた人工衛星からの情報は、年々精度を増しているそうで、その情報は研究機関や大学の他、国内外のユーザーの注文に応じて提供もしているそうです。

一昨年の12月のふたご座流星群、去年の11月にしし座流星群、そして暮れには皆既月食、ふたご座流星群を見ることができ、とても幸せな気分になりました。双眼鏡で覗いた月は赤胴色で、本当にきれいで感動してしまいました。きっと多くの方がご覧になったことでしょう。眺めていた自宅のベランダからは、近所のどこからかこぼれるフラッシュの光もあり、私同様にこの天体ショーを楽しんでいる方がいるんだなと(*^▽^*)  ちなみに我が家の家族は、あまりの寒さにほんのわずかしか見ようとはしませんでした。天気が悪ければ見ることだってできない皆既月食なのに、もったいないなぁ~と思った私でした(笑) 次の天体ショーはいつあるのか、今から楽しみにしている私です♪

 

長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)

老化を遅らせ寿命を延ばす遺伝子である“長寿遺伝子”。これは、特別な人でなくても誰もが持っていて、うまく働かせることができれば、平均寿命は100歳を超えると言われています。2000年にアメリカで酵母から発見されました。この遺伝子は地球上のほどんどの生物に存在していて、食糧が足りない時期を生き延び子孫を確実に残すための飢餓対策として獲得した「寿命をのばす生物共通の働き」であることがわかってきました。老人については、活性酸素やストレスなどさまざまな原因がわかってきています。長寿遺伝子のスイッチがオンになると、体の中で指揮者のように働いて、100近くの老化要因を抑えることによって、肌、血管、筋肉、骨、脳などさまざまな器官が若く保たれ、寿命がのびると考えられています。
ということは、外観だけでなく、体の中も若くたもたれるわけですから、究極のアンチエイジングと言えるかもしれません。

長寿遺伝子は誰もが持っているのですが、普段は眠っています。では、スイッチオンにするにはどうしたらよいのでしょう?!
欧米の専門家を中心に注目されたのが、他の欧米諸国と同様、脂肪摂取量が多いのに、 赤ワインがよく飲まれる南フランスではなぜだか動脈硬化による脂肪率が極めて低い不思議な現象でした。別名「フレンチ・パラドックス」と呼ばれるものです。
日本では、 国立健康・栄養研究所とサントリーが共同研究を実施し、さまざまな成分が試験された中で、赤ワインのポリフェノールに含まれる“レスベラトロール”がスイッチオンする成分であると世界で初めて解明しました。レスベラトロール、要は赤ワインポリフェノールで、赤ワインブームに火をつけた有名な話です。

その後もレスベラトロールに関する研究は続けられ、心臓病だけでなく、認知症や痛風予防にも効果があることが報告されています。ここ最近、アルコール度0%のワインもでてきました。アルコールの弱い方々にも朗報です!これからは、なるべく赤ワインを飲んで、少しでも老化を抑えたい私です(笑)

そろそろ満1歳のミナミちゃん

ミナミハコフグのミナミちゃん、そろそろ1歳の誕生日を迎えます。2代目ミナミちゃんとして、遠くインド洋のモルディブから昨年の1月下旬に桃太郎にやってきました。特にミナミハコフグはフグ科の中でもデリケートで、素人が飼育して1年は珍しいとのこと。でも、ミナミちゃんは、桃太郎の水槽の中で、数々の困難を乗り越え、持ち前の貪欲な“食欲”と“やんちゃ”で1歳を迎えようとしています。でも外見は大きくなって淡い黄色の体は黒っぽく変身してしまいましたが、ますます人なつっこくなったミナミちゃん。

誕生日には、ささやかながらエビが大好物なので、エビのカクテルのホウレンソウ添えでお祝いしようと思っています。第1診察室にお入りの際は、ミナミちゃんをご覧になってくださいね。また、廊下の水槽には、まだ若いミナミハコフグがたくさん泳いでいます。水槽をのぞいていると、時を忘れてしまうほど。今年も彼らが健やかに暮らせますように。。。

長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。これからが寒さも本番。ここ何年かは1月終わり頃からインフルエンザが流行しています。どうぞお身体を大切に、2012年が明るい年でありますことを願ってやみません。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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