52 モーレツな雨

この夏は、幾度となく台風などで局所的にモーレツな雨が降り、各地で甚大な被害が出ていますね。なんでも南の高気圧が落ち着きがなく、ちょこまか動きすぎることが影響していると聞きます。

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そんな風に思っていた矢先、広島県で同時多発的に大規模な土石流発生のニュースが飛び込んできました。そのすさまじい光景を前に恐怖を感じた方も多かったことでしょう。山すそを切り開いて広がった町は、もろい地質の上にたっているそうです。それが、これまで経験したことのないすさまじい雨によって、土砂に押し流されて跡形もない茶色い町となったのです。本当に怖いほどの自然の威力の前に言葉もありません。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

スズメとシジュウカラの様子

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数か月前からスズメの一団、約10羽ほどが、クリニックの植え込みのえさ台にやってくるようになりました。その中に小ぶりで幼顔の若鳥が4~5羽います。口ばしの根元がやや肌色をしているので区別はすぐにつきました。

やってきた頃は、しょっ中、親にエサをせがんで食べさせてもらっていたのが、ここのところねだりもせず、自らお米やピーナッツにくらいついています。幼さからか、食事時間は親より長く、食べ方もうまくありません。えさ台からお米を落としたり、ピーナッツをうまくかみくだけなかったりする様子が微笑ましいのです。警戒心も親とは比べものにならないくらい鈍感です(笑)

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また7月下旬からは、シジュウカラの親子が登場!こちらの若鳥は、食べ方が上手で、大好物のピーナッツを小枝に運び、モクモクと食べています。
一つ食べ方で気づいたのですが、スズメはピーナッツをかみくだいて食べていますが、シジュウカラはキツツキのごとくピーナッツをつついて食べています。大きさはあまり変わりませんが、鳥の種類によってこんなに食べ方が異なるなんて~!!

以前は、メジロとヒヨドリのみで、それも1月~3月下旬ごろまでしか姿を見せませんでしたが、今年からはすずめとシジュウカラが加わり、クリニックのエサ台はにぎやかになりました。この先、いつまで小鳥たちが来てくれるでしょうか。一年を通して、このエサ台に鳥たちがやって来ますように。。。

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2014イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

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板橋区立美術館で7月5日(土)~8月17日(日)まで、ボローニャ国際絵本原画展が開催されました。7月16日には秋篠宮妃の紀子さまと長女眞子さまも鑑賞されています。

このボローニャ国際絵本原画コンクールはいわば絵本作家の登竜門。 1967年より毎年イタリアのボローニャで開催されていて、今年で48回目。板橋区立美術館でも、1978年以来毎年開催されている恒例の展覧会なんです。

そんなコンクールには、 今年も3000を超える応募があり、日本の15作家を含む23ヶ国75作家が入選しました。その全入選作品を板橋区立美術館で観られると知り、初めて行ってきました。

今年は、特別展示として、このコンクールをきっかけに世界に羽ばたいた二人のイラストレーター、三浦太郎さんと刀根里衣(とねさとえ)の素敵な原画もたくさん紹介されて見入ってしまいました。どちらも、2つのそうぞうりょく、想像力と創造力がなくては書けない作品で、改めて、絵の持つ魔法を知った気がしました。

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遊び心いっぱいの三浦太郎さんの『ワークマン ステンシル』は、読み手の感性によって二つと同じ絵本が出来上がらないという面白い絵本です。絵本についている働く人を描けるパーツを使って、三浦さんの絵の中に働く人を書き加えるというもの。シンプルなパーツなのに、複雑な人の動きを表現できるすごい絵本でした。三浦さんは。2001年に初入選して以来、これまでに国内外で多くの絵本を出版されています。

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またもう一人の刀根里衣さんは、2012年入選、昨年には最優秀賞を受賞し、ミラノを拠点として活躍されている絵本作家です。今回は、新作絵本『ぴっぽのたび』の全原画とこれまでの作品の原画も展示されていて、その夢いっぱいの絵から伝わってくる色使いの美しさ、繊細さ、温かさに目が釘付けになりました。こんな風に絵を描けるなんてうらやましい限り。素晴らしい才能だと感じました。

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入選作品全体を観た印象としては、お国柄によって雰囲気がずいぶん違うなと。ヨーロッパ、韓国、日本の作家さんがほとんどで、カナダが一人、アメリカの作家さんはいなかった気がします。また描き方は、千差万別で、手書きの他に、CGや混合技法、コラージュといったものを使っている作家さんも多かったです。またぜひ来年も観に行こうと思います。

2014免疫力

免疫とは、自分自身で体を病気から守る自己防衛システムです。多くの病気は免疫力の低下で発症しますが、その最大の元凶は現代生活がもたらす肉体的、精神的ストレスです。この暑~い残暑もその一因。これには、自律神経が大きく関わっています。

まず、自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
交感神経は、体調を興奮させる神経で、主に昼の間の活動に働き、優位になるとアドレナリンという神経伝達物質が分泌され、心臓の拍動を高め、血管を収縮して血圧を上昇させ体を活発にします。
副交感神経は、休息時などに優位に働き、アセチルコリンを分泌して、心臓の拍動を緩やかにし、心身をリラックスさせます。
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この両者が環境状況に応じてシーソーのように揺れ動き体調を維持しますが、バランスが崩れると、免疫の中心である白血球の数や働きが乱れ、免疫力が低下し、病気が発症します。

つまり白血球は、免疫力の主役なのです。もう少し詳しくお話すると、白血球には、病気を防ぐ二大細胞群の顆粒球とリンパ球があり、顆粒球は大きな細胞(細菌や古い細胞)を食べて処理し、リンパ球は小さな異物(ウイルスなど)に対し、それらを無毒化する抗体をつくり処理します。なんとも頼もしい味方ではありませんか。

免疫力を高めるには、ストレスを少なく、副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えることが大事です。要は、メリハリのある生活プラス心のゆとりです。なかなかストレスをなくすことは難しいかもしれませんが、適度な運動、ゆっくり食事をとったり、体を温め、血行をよくすることなど、私たちにも気をつければできることもあるのです。何か緊張した時は、深呼吸をするのもいいですよ!特に体調が不安定になる夏場のこの時期は、こんなことも頭に入れて行動できるといいですね。