43 ようこそ 今年も可愛い訪問者たち!!

彼岸の中日も過ぎ、ようやく日差しも明るく柔らかく感じる季節になってまいりました。今年の冬は例年になく冷え込み、梅の開花も遅れていましたが、ここのところの暖かさで、可憐で鮮やかな紅色や淡い黄色、そして白色の花をみかけるようになりました。沈丁花の甘い香りも心地よく、色とりどりの花々が咲きはじめ春を感じている私です。

今年も待ちに待ったメジロのつがい(たぶん?!)が、クリニックに帰ってきてくれました。1月7日にヒヨドリ、1月10日にメジロを自分の目で確認しました。感激!! 診察室の前の生垣に設置した木の幹の枝にみかんの輪切りをさして、今年で2年目。柿の実がある時期は、他の果実には見向きもしないと野鳥好きの患者さんから伺っていたので、柿がなくなる頃を待ちわびていました。12月下旬、一部に果肉を食べた跡が見られるようになり、ついに1月10日に2羽のメジロを確認しました。

メジロはうぐいす色(うぐいすと間違うこともあるとのこと)の可憐な小鳥で、ちょうど手のひらに乗るくらいのサイズです。あまりの可愛いしぐさに見入っていると、メジロの2~3倍の大きさのヒヨドリがみかんめがけて飛んでくるやいなや、すみやかに生垣の中に避難開始。ヒヨドリが去って行くと、そっと首をちょんとのぞかせ、あたりの気配を確認して、再びみかんをつつき始めました。みかんの上でまったりと食休みしていたかと思いきや、またコツコツとテンポよくみかんをつつく姿など、どのしぐさもかわいいこと!小さいながらも、一生懸命に生きている姿に親近感がわきます(*^▽^*)

これまでは、驚かせてはいけないと、そっとブラインド越しに見ていたのですが、試しにブラインドを開けたらどうなるかなと実験。写真も撮りやすくなりますし。でも、メジロは危険を感じる風もなく、逃げるそぶりも見せず、メジロたちと私の距離は1メートル未満に。嬉しい驚きでした。駐車場を歩く患者さんを尻目にみかんをほおばっている様子も、なんら危険を感じず、メジロは安心しているようです。

昨年は、3月11日の地震を境に、全く姿を見せなくなりましたが、今年は訪問が途切れず、いつまで続くのか楽しみです。そして、今年はさらに欲がでて、メジロと同じぐらいのサイズのシジュウカラやツグミたちにも来て欲しくて、ひまわりの種(シジュウカラの好物)やパン(ツグミの好物)も置いてみました。しかし、今年は今のところ確認できませんでした。

設置してある木の幹は、第1診察室と第2診察室の間にある処置室の真ん前なので、メジロたちがみかんをつついている様子を、患者さんやスタッフが見ることができ、癒されています。もちろん、私もスタッフも仕事はしっかりさせて頂いていますので、ご心配なく(笑)

シネマ

ここのところ、興味のある映画が目白押しで、何度か映画館に足を運びました。映画は、シリアスなものより、ワクワクドキドキする楽しいものが好みで、夢と希望をもらえるものが特に好きですね。そんな中から、いくつか印象に残ったシーンやセリフをお話してみたいと思います。

『ALWAYS三丁目の夕日'64』では、オープニングで東京オリンピックの開会式、鈴木モーターズの頑固おやじ鈴木則文(堤真一)が、ジェット機が空に五輪の輪を描いたのを見て、大変感激して涙でうるうるになります。これは、終戦後、国民総出で日本を復興させ、その証のひとつがオリンピックだったからでした。そして今また、東日本大震災からの復興に、多くの日本人が気持ちをひとつにして戦っています。改めて、日本人は勤勉で根性のある国民なんだなぁ~と思いました。

『はやぶさ 遥かなる帰還』では、父娘の絆を感じるシーンで、父(山崎努)が娘(夏川結衣)に語る場面。「下を向いてばかりじゃ何も見えねえぞ。たまには上向いてみろ!」 いい言葉だなぁ~と思いながら観ていました。また、映画のバックに流れる辻井伸行さんのピアノの音が心にしみました。辻井さんいわく、「はやぶさに関わる人たちの苦悩と情熱を心に刻み込み作曲した」とのこと。

『はやぶさ 遥かなる帰還』やその次に公開された『おかえり、はやぶさ』でも、困難に直面しても、自分たちの力を信じ、決してあきらめずに、前に進もうとする研究者の方々の姿勢にパワーをもらいました。大気圏突入で「はやぶさ」が燃え尽きるシーンでは、毎回涙腺がゆるみっぱなしになりました。去年から「はやぶさ」を描いた3本の映画を全てを観ましたが、同じ題材なのに、作り手が違うとこうも違った作品ができるのかと思いました。

最後に、アカデミー賞の作品賞を最後まで『アーティスト』と争ったのが『ヒューゴの不思議な発明』。これは コールデコット賞金賞(アメリカで最も素晴らしい絵本に贈られる賞)を受賞し、世界各国でベストセラーになっている絵本の映画化です。 舞台は1930年代のパリで、主人公はパリ駅の秘密の部屋に隠れ住む12歳の孤児ヒューゴ。父が遺したからくり人形に隠された秘密を探っていくうちに、自分の運命も変わっていくストーリーです。その少年ヒューゴのセリフで、「世界ってひとつの巨大な機械だと思うと楽しくなるんだ。機械にはひとつとしていらない部品はないんだ。ちゃんと必要なだけの数と種類の部品になっているんだ。もし世界が巨大な機械なら、ぼくも何か理由があってここにいるに違いない。そう思えるからね。きみだってそうさ。きっと理由があるからここにいるんだよ。」 素敵な言葉だと思いました。

体内リズム

季節の変わり目は、体調を崩される方が多くなります。体の中には、目に見えない生体リズムが複雑に組み込まれています。生体リズムは睡眠、覚醒や体温、ホルモン分泌などの生理機能を調整します。体の中では夜20時頃から、活動モードから休息モードに入る準備で体温が下がりはじめ、22時頃には、眠りを誘うホルモン(メラトニン)の分泌が上がりはじめます。そして、24時頃には、体を守る免疫の働きが活発に、深夜2時頃からは、細胞を修復するためのホルモン(成長ホルモン)の分泌が盛んになり、休息モードの終盤に向けて、血圧、脈拍も一層低くなっていきます。早朝5時頃からは、一日の活動準備となるホルモン(コルチゾール)の分泌が盛んになってくるというメカニズムです。

生体リズムの調和のためには、まずは、不規則な生活を改善することです。就寝時間が遅くなっても朝寝坊せず、いつもの時間に起きる方が、そして朝食を少しでもとると、生体リズムは乱れません。また、このリズムは一日24時間より一時間多い25時間で刻まれていますが、この1時間のズレを生活行動や太陽光が調整します。朝日の青緑色の光が、そして夕日にも同色が含まれ、これが生体リズムを整える作用が大きいと言われています。

「あけぼの」と「たそがれ」の時間をゆったりと全身で感じとるひとときを大切に、上手に生体リズムを調律してください♪

4月になりました♪

早いもので、今日から4月。昨日(3/31)は、気象庁が東京の桜の開花を発表しました。今年は寒かったため、平年より5日遅いそうです。桜の満開予想は、4月8日(日)で、見ごろは、4月7日(土)~13日(金)ごろとのこと。満開の桜の木の下で、新入生たちは晴れやかな一日を過ごすことができることでしょう。

ここ伊勢原の桜並木や御伊勢塚公園のたくさんの桜は、それはそれは毎年美しく咲き誇ります。わずか一週間の桜の花の一生。そのはかなさと華やかさに私たちは惹かれるのかもしれません。この先しばらくは、雨が降りませんように。。。