56 初夏
春から初夏にかけては自然の躍動感が伝わってくるようで、いつも心待ちの季節です。武蔵野の緑もゆる風景に色鮮やかな花々が次々と花開き、目にも心にも嬉しい季節です。
昨年は茨城県のひたちなか海浜公園のネモフィラや東秩父と森林公園のポピーを見に行きましたが、今回は、近隣の桜を見物に行ってきました。クリニックの近くの伊勢原は県内でも有名な花見どころですが、東坂戸団地にもたくさんの桜が見頃を迎えていました。団地の水路沿いの桜も所狭しと咲き誇り、近くの畑に群生する菜の花の黄色とピンクの桜が、柔らかな日差しとともに春を装っていました。
また、坂戸の慈眼寺(じげんじ)にあるしだれ桜は、昭和57年に市の天然記念物に指定された樹齢250年以上の老木ですが、ピンクや白色の花をたくさんつけてきれいでした。日ごろからの手入れのたまものでしょう。毎年3月末にはしだれ桜の保全を目的とした桜まつりが開催され、いろいろな催しでにぎわうそうです。このしだれ観音・慈眼寺は、空海によって開かれた真言宗のお寺とのことです。
かわいい訪問者たち
毎年、冬から春にかけてエサ台がにぎやかになります。メジロ、シジュウカラ、ひよどり、スズメなどなど。今回もいろいろな発見がありました。
1月、メジロ、シジュウカラは、それぞれ3羽以上がいっぺんに現れると、エサ台のある植込みの上で、ビュンビュン飛び交いながら、体当たりの空中戦を繰り広げます。あまりの動きの速さに見ている方もついていくのが大変!1週間くらいこの行動は続き、その後現れるのはいつも2羽で、つがいでしょう。たぶん縄張り争いの勝者が、この植込みをゲットしたものと思われます。さすが野生です(笑)
メジロは、好物のみかんを一目も気にせずついばむので、写真に撮りやすいのですが、シジュウカラは、好物のピーナッツやひまわりの種をくわえると、あっという間に飛び立ってしまうので大変ですが、それゆえに“とりがい”のある小鳥です。
ひよどりは、他の小鳥よりもひとまわりもふたまわりも大きいので、エサ台にやってくると他の小鳥を追い払ってからゆっくりとみかん・米などを食べ始めるのですが、今回はなぜかみんな仲良く食べている光景を幾度か見かけました。鳥同士で顔見知りに?!
そして最後にスズメです。スズメは、いつも植込みの中で元気よくピーチクパーチクさえずっています。そして、植え込みの下で土(砂)風呂をしている姿も見かけました。これは、羽根の雑菌を落とすためらしいですが、おもしろい習性ですね。小柄なスズメは、好物の米を食べる時に場所の取り合いになると、体当たりしたり、翼を広げて威嚇するので見ていて飽きません。
高校野球
私の大好きな高校野球、その前回のちょっといい話の続きです。
高松商(香川県)は春のセンバツ高校野球大会(略センバツ)に選ばれ、1回戦を逆転劇で勝利をつかむと快進撃を続け、一気に決勝まで登りつめ、惜敗でしたが、見事な準優勝を成し遂げました。前回お話した甲子園では禁止されている「志摩供養」という伝統の儀式は封印のままなのか注目していたのですが、やってくれました!!3塁手が一人で1回の守備についた時に行ったのです。三塁のベースの前で帽子をとり、片膝をついて右手をベースに添え5秒間「笑顔でプレイするのをみていて下さい。」と、、、心の中で。是非、この夏の甲子園でもまた高松商ナインの勇姿を見たいです。がんばれ高松商!!
脳梗塞
冬場に多いと思われがちな脳梗塞ですが、最近の研究によると初夏から夏にかけて一番多く発症すると報告されています。多汗などで、血液が濃くて詰まりやすい状態となり、またエアコンで屋内と屋外の温度差が大きくなると、それによって血管が収縮したり拡張したりで、血管内の血栓が生じやすくなるからです。とりあえずは、水分補給です。1日1.2リットル~2リットルを目安にしてみてください。もちろん食事の時の水分も含めてです。スポーツドリンクは糖分がかなり入っていますので摂り過ぎにはご注意ください。
月並みですが、季節の変わり目は体調を崩しやすいのでお気をつけくださいね。
この夏は、参議院選挙が行われます。特に今回は、「憲法改正」が争点となる史上初めての選挙です。他にも「安保法制」「原発」「沖縄の基地問題」「TPP」「社会保障」「景気対策」「消費税」など国の抱える問題は山積みです。いつになく日本の将来を見つめる極めて大切な選挙だと思います。みなさん、私たちの未来です。じっくりと考えて、ぜひぜひ投票所に足を運んで頂きたいと思います。