29 花たちの季節
3月も半ばすぎ、天候もようやく落ちつき、春の明るく、柔らかな日差しがとても心地よいこの頃ですが、いかがお過ごしですか? 沈丁花の甘酸っぱい香りに誘われて外に出ると、梅の花はピークを越しましたが、あんず、桃の花、もくれんの木は大きなつぼみをふくらませ、今か今かと開花を待ちわびているようです。
これから、緑も芽吹き、さまざまは花が美しさをみせてくれる初夏までが一番好きな季節です。ついつい運転中に車を停めて写真を撮りたくなります。でも、花粉症の方には今は大変な季節、のんびり散歩なんてわけにはいきませんね。
大興奮、大感激のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)
先日、東京ドームに日韓戦を観に行ってきました。国別対抗戦の観戦は初めてで、日本代表もこれだけ役者がそろっていると野球ファンにとっては、もうゾクゾクものでした。ピッチャーズマウンドに松坂投手(レッドソックス)、その球をうける城島捕手(マリナーズ)、そしてライトにイチロー(マリナーズ)。
私は3年前のWBCからイチローの大ファンになりました。私の中でのそれまでのイチローのキャラというと、どことなく近づきがたく、プライドの非常に高い、そしてわが道を行くというちょっと苦手なタイプでした。でもWBCに選出された時、記者会見で、“日の丸のため” “王さんを世界一の監督にする” とコメント。久々にさわやかで胸に突き刺さる心地よいものを感じました。
前回、日本代表が第1回のWBCで優勝するまでは、大変なプロセス(韓国に2敗、アメリカにも1敗)でしたが、そんな中、イチローは勝利の時は大はしゃぎし、敗戦の時はくやしさと腹立ちさを思いっきり表現、そのパフォーマンスが日本チームをより一層奮いたたせ団結を生んでいったように見えました。
そのイチローが今回は調子がいまひとつ。 どうなることかと!!韓国のピッチャーは、日本キラーの金投手。でもプレイボールがかかって間もなく、その不安はどこかに吹き飛びました。先頭打者のイチローがライト前へクリーンヒット。観客は総立ち(入場者数45640人、韓国の応援はざっとみて2500人程度)大歓声と大拍手。そんな場内の興奮がさめやらぬうちに連打であれよあれよという間に3点先制。でも、その1回の裏、松坂が2ランホームランを打たれ、これは厳しいシーソーゲームになるかと思いきや、2回表またまたイチローが、一、二塁にランナーを置いたところで意表をつくセーフティーバントを成功。東京ドームは1回表以上のスタンディング・オベイション!!
その後は、もうこれで試合の流れが決まったかのように、点差はひらく一方。信じられないような展開になりました。そして14対2、7回コールドゲーム(7回終了時に10点差以上で成立)で試合終了になりました。
野球の試合でこんなに興奮して、こんなに応援したのは初めてでした。拍手のしすぎで、両手が痛くなるほど。巨人ファンの私にとって、巨人を苦しめた西武の中島選手や横浜ベイスターズの村田選手をまじで応援するなんて思ってもみなかったこと。。。妙な感じでした(笑) このゲームの関東の視聴率は37.8%、関西では40.1%にもなったそうです。そして関東の瞬間最高は46.3%。国民のWBCに対する熱い思いを感じました。この先もイチローを中心にサムライジャパンは大変な試合が続きますが、どんな時でもあきらめずV2に向かって頑張ってほしいです。
しぶといインフルエンザ
今年のインフルエンザは、A型が全国的に1月下旬を中心に流行。これで、この冬はおしまいかなと思っていた矢先、ここにきてB型が川越周辺で少し増えてきてきます。B型はA型と症状は似ていますが、腹痛、吐気などお腹の調子が不安定になるこ方が多いです。
インフルエンザの感染経路は、
1.雑踏の中、電車内などに空中浮遊しているので、それを吸い込む。
2.インフルエンザの患者さんのくしゃみ、咳を直接、鼻や口の中にあびる。
3.ウイルスが付着した手、服を介して、自分自身の目や鼻に感染する。 などです。
外出時のマスク、帰宅時の手洗いやうがいなどは大切です。また緑茶、紅茶の中に含まれるカテキンが予防効果が大です。
カテキンの二大特性は、「吸着性」「抗菌化作用」。
「吸着性」とは、細菌やウイルスにくっついて死滅させたり、感染を防いだりする作用のことで、「抗菌化作用」とは、ガンや炎症、動脈硬化をはじめ万病の元凶とされる活性酸素を除去する作用のことです。
複数のカテキンが結合してできるテアフラビン(紅茶の赤い色の成分)を含む紅茶の方が緑茶よりもインフルエンザに対しては、効き目が強いとされています。
また、もう一つの予防法として、インフルエンザは「かぜ症候群」の一つですから、日頃から体の冷えを防ぎ、積極的に温めることも大切です。
かわいいコーヒーの木
誕生日のプレゼントに職員からもらったコーヒーの気を、私の診察室(診察室1)の窓際のスミに置いてあります。
自分の診療を背後から守ってくれている可愛いマスコットです。
この場所がお気に入りなのか、今年も花をいつくか咲かせてくれました。おいしげる葉の緑の中で、小さな白い花びらは愛らしく咲いています。
また、秋ごろに赤い実をつけてくれることでしょう。コーヒー豆を収穫とまではいきませんが(笑)
四国・九州の一部では、早くも桜の開花が発表されました。関東地方は、24日ごろが開花予定日ですが、このところの暖かい陽気で早まることもあるとのこと。
クリニックの近くの伊勢原町の桜並木と御伊勢塚公園の見事な桜を見られるのもあともう少し。桜が開花したら、しばらくはお花見に訪れる人々でにぎやかになるわが町です。