55 Made in Japanの宇宙探査機の活躍

12月3日、宇宙探査機はやぶさ2が地球スイングバイ(地球の引力を利用して軌道変更、加速する)をして、めざす小惑星「Ryugu」の軌道に入ることができました。

「Ryugu」には、生命の起源につながる物質が存在する可能性が高いとされていて、それも持ち帰ることが今回のミッションです。そのミッションによって、どんな未知なる発見があらわれるのか世界が注目しています。

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ニュースで、地球スイングバイをする直前のはやぶさ2が天空を突っ走って行く映像を見て、以前見た映画のシーンと重なり、「僕、がんばってくるよ!」と聞こえる気がしました。道のりは長いですが、是非ともミッションを成し遂げて欲しいです。感動をありがとう!頑張れ!はやぶさ2!!

そして、その6日後、今度は宇宙探査機あかつきが、金星周回軌道投入に成功しました。あかつきは、5年前の2010年12月に軌道投入に一度失敗していて、今回は、残り少ないエネルギーを使っての最後のチャレンジでの大成功でした。その成功までの道のりには、5年という途方もない歳月とJAXAのママさん研究員の昼夜問わずの金星への軌道投入ルート探しの努力がありました。2万回以上の軌道投入パターンから見つけた唯一のタイミング、これ以外はどれもあかつきが金星に落下してしまうとのこと。大変なお仕事ですね。

金星は大きさや太陽からの距離が地球に近く、兄妹星とも言われます。しかしながら、その環境は地球と全く違います。宇宙探査機あかつきが、その原因を解くことができれば、地球の誕生や気候変動のしくみをひも解く手がかりになるのではないかと期待されています。いずれにしても、地道な努力とあきらめないスピリットは私たちの手本です。

高校野球ちょっといい話

高校野球は夏の選手権大会(甲子園)が終わると、秋の新人戦が始まります。県大会でベスト4以上のチームは地区大会(関東大会など)へ駒を進めます。11月には全国の地区大会優勝チームが神宮に集い、新人戦の全国一を決める明治神宮大会が開催され、好成績を残すと来春のセンバツ高校野球大会(甲子園)へ出場が濃厚となります。

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そして、今年の11月明治神宮大会では、古豪・高松商(香川県)が私立の強豪校を連破し優勝を成し遂げました。特筆すべきは、高松商業高等学校は、第1回センバツ大会優勝校であり、また春夏各4度の甲子園優勝経験のある名門ということです。公立高校で選手たちは皆、市内からの通学で部活動もグラウンドは他の部活と共有であったり、決して恵まれた環境ではありません。近年、高松商も私立校の台頭で甲子園からは遠のき、1996年の夏以降甲子園の土を踏んでいません。

高松商には、かつて「志摩供養」という伝統の儀式がありました。ちょっと説明しますと、志摩定一さんは、第1回センバツ大会の優勝メンバーで名三塁手と言われた選手です。その年に肺結核をわずらい、症状を悪化させ12月に逝去されました。亡くなる間際に、家族の方々に「おれは死んでも魂は高松商の三塁を守り続ける」という言葉を残されたそうです。

この儀式は、1回の守りにつく前に、選手全員が三塁ベースを中心に円陣を組み、キャプテンが口に含んでいた水を三塁ベースに吹きかけて清め、「さぁ~がんばろう!」と声をかけあい、気合を入れて志摩さんを供養すというものです。ただ、1977年を最後に甲子園では宗教的な儀式にうつる、試合のさまたげになるなどの理由で禁止されてしまいましたが、今年の夏の予選から復活したそうです。小学生の頃、このシーンをテレビで見て、鳥肌がたつように感動したことを思いだします。ここ数年、高松商は甲子園の一歩手前で敗退、監督がいろいろと思案したなかで、「何かがたりない」にいきつき、選手たちに「伝統をプライドにして欲しい」と志摩供養の話を伝え、選手たちからも賛同を得て、この儀式が復活したそうです。個人的には、郷里の岡山の隣県の高松商に春のセンバツ大会で56年ぶりの日本一を是非狙ってもらいたいです。このことは、全国の公立校の野球部にも素晴らしい刺激になると思います。

ポピーとネモフィラ

この春、患者さんにすすめられて、4月~5月にかけて、花の楽園をいくつか訪ねてみました。森林公園のポピー、皆野町から東秩父村にまたがる天空の花園(ポピー)、そして茨城県のひたち海浜公園のネモフィラです。

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森林公園の規模は小さめですが、川越からも近く、ポピーだけでなくいろいろな植物や森林浴、サイクリングや各種イベントなど多目的な公園なのでおすすめです。
秩父高原牧場に広がるポピー畑は、標高500m。まさに天空の花園で、空の青さとポピーの赤、オレンジ、ピンク色がとてもマッチして美しかったです。
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ひたちなか海浜公園は、海をバックにした真っ青なネモフィラに目が釘付けになりました。青のじゅうたんが続く丘の向こうには菜の花畑や船の見える海。内陸にある森林公園の緑と対象的な海に隣接する公園は、空と花と海の青色でした。

今日で今年も終わり。一年の流れは、本当に早く感じます。皆様にとって2015年はどんな年だったでしょうか。私の今年一番のニュースは、NHKの「ひるまえほっと」という番組で、私の撮ったシジュウカラのひなの巣立ちの写真が、5月19日の番組で紹介されたことです。これに気をよくして、これからも小鳥たちを写しまーす(*^▽^*)

hirumaehot

2015年の世界は、テロで始まり、テロで終わったような暗いニュースの多い年で、考えさせられることの多い一年だった気がします。来年は、さる年。年男の私は、福をたくさん呼び込みたいと今からはりきっています(笑)
寒さが一段と増してきています。風邪など召されませんよう、お元気で新年をお迎えください。

saru