12 晩秋

晩秋もそろそろ終わりに近づき、冬はもうそこまで来ています。川越も紅葉まっさかりですが、いかがお過ごしですか。今は寒暖の差の激しさからのどカゼからの気管支炎の患者さん、そしてウイルス胃腸炎(下痢・腹痛・吐き気)の方も少なくありません。これから冬に向かってカゼのひきやすい季節ですので、気をつけてくださいね。

今朝の読売新聞に、ただの水でのうがいがインフルエンザに効果があるという記事が載っていました。うがい液を使わなくても効果が得られるのは嬉しいところです。

鳥インフルエンザとプロペシア

さて、ここのところテレビまたは新聞で一日のうち必ず一回は鳥インフルエンザのニュースにおめにかかります。今、中国では人間への感染がにわかに進行しつつあるようです。切に日本に上陸しないことを祈るばかりです。

現在皆さんが接種されているインフルエンザワクチンは、鳥インフルエンザには効果がありません。型が分析されてからワクチンを製造するわけですから、半年はかかるそうです。治療としては、これも先にテレビ等で有名になってしまいましたが、タミフルという経口薬があります。副作用(異常行動など)についてもいろいろと取り上げられていますが、今までに使用された量からしますと、あまりに確率は低く、頼りになる薬であることは間違いないところです。back no8でもタミフルのことについてふれていますので、よろしかったらご覧ください。

またひとつ男性には少し残念なニュースがあります。待望の経口脱毛症治療薬(プロペシア)の発売が11月下旬の予定が1月ごろに延期になってしまいました。一度に品薄状態に陥るようなパニックにならないよう量産体制を整えてから発売とのこと。しばしおあずけ状態が続き、ストレスがたまってしまう方々も多いと思いますが、もう少しの我慢です。もちろん当院でも処方できますので、ご相談ください。

はじまりの高校野球

さて、私の好きなメジャーリーグですが、松井選手のヤンキース残留がようやく決まりホッとしています。今回はなぜ私が野球をこんなに好きになったのかを少しお話したいなと思います。

私は大のメジャーリーグファンですが、はじまりは高校野球からでした。現在も高校野球大好き人間です。私自身は中高と部活はテニス部でしたが。(笑) ひたむきなプレーと真剣なまなざし、いつも力いっぱいのプレーはメジャーリーグと通じるものがあります。メジャーリーグの選手は試合中にまず歯を見せることがありません。口は一文字に締め、観ている方にもひしひしと緊張感が絶えず伝わってきます。

私は岡山出身ですが、9歳の時に春の選抜高校野球大会で岡山東商が、平松投手(元大洋ホエールズ、今の横浜ベイスターズ)を擁して優勝!彼はその後プロ野球時代にカミソリシュートを武器に200勝を達成したすごいピッチャーでした。このことが自分の中では強烈な出来事として残りました。 それ以来、岡山東商の大ファンとなったのです。

この頃から岡山では、岡山東商と倉敷工が県の高校野球を引っ張っていく存在になっていきました。岡山東商は岡山の代表を自負し、ユニフォームも淡い黄色、これは岡山名産の白桃色を表わし、帽子の中央にあるひと文字、岡山のOも桃色で、県代表を強く意識したものになっています。

その後、私の小・中学校時代の一年先輩は、岡山東商のエースとして春夏連続出場を果たし、さらに私の岡山東商熱は高まっていきました。身近だった先輩の活躍は、自分のことのように嬉しかったことを覚えています。

地道な努力

そんな岡山東商も、時代の流れとともにだんだんと男子生徒が減っていきました。野球部の部員数も激減。一時は、公式戦1回戦敗退が続き、以前の面影は消えてしまいました。

しかしそんな中、平成8年、高校野球に理解のある校長先生が岡山東商に就任、そして平成11年野球部も100周年を迎えたことで、OBの方々が「ぜひ甲子園へ」と積極的に中学校を回って、優秀な選手を発掘するなど、裏方さんたちが地道な努力を重ね、ついに今秋の新人戦での準優勝をなし得、その勢いで中国大会(岡山・広島・山口・鳥取・島根)でも準優勝を飾ったのです。

 

これにより、来春の春の選抜高校野球大会の出場が非常に有望となりました。出場すれば、28年ぶりの快挙!本当に感激です。

すぐに実らなくても、地道な努力は、我々の医学の世界でも共通することです。今回の岡山東商の活躍は、私にとてつもないエネルギーを与えてくれました。甲子園球場であの白桃色のユニフォームで戦う姿が今からとても楽しみです。絶対に出場できることを願いながら。

年末を前に

今年も11月の半ばを過ぎて、12月は目前。そろそろ年賀状の準備をしたり、お歳暮を心配したり、子どものクリスマスプレゼントを何にしようか考えたりと、一年で一番忙しい季節がやってきます。最近はデパートなどでのおせちの販売が好評だそうで、カタログの多くの商品の中から選ぶのを悩んでいらっしゃる方もおられるかもしれませんね。なにかとあわただしい季節となりますが、お元気で新年をお迎えください。